作業活動まとめ
作業活動についての出題傾向
mondで質問を募集しています。
この度、以下の様なご質問を頂いたので回答いたします。
かなり前の過去問を解くと陶芸やその他の作業活動の道具や工程などでていますがここ最近の出題傾向が知りたいです
作業活動について
ご質問内容は「道具」や「工程」についてでしたが、作業活動の問題自体も気になったのでついでに調べてみました。
「最近の傾向」との事なので、直近10年(59~50回)を調査対象とします。
抽出条件はいわゆる「創作的な作業活動」。
問題の主旨に関係の無い場合は除外しています。
(「以前、好きだった塗り絵」などは除外です)
17問/10年
16種類の活動が45回出現しました。
まずは活動自体のイメージができるようにすると良いと思います。
知らない活動は一般的な工程ぐらいは想像できるようにしておきましょう。
今時は動画が多くありますので、さらっと見ておくのもオススメです。
圧倒的に多かったのは
「疾患や機能に応じた活動を選ぶ」系(13問)
疾患にしても機能にしても、
「作業活動」と「疾患特性や各ステージの状態や機能(巧緻性とか注意機能)」をイメージして結び付けられる方が良いと思います。
工程や道具について
ここ10年で作業活動がメインテーマの問題は17問。内、道具や工程に関するものは1~2問と少なかったです。
問題数が少なすぎるので、対策も取りづらいです。
全く同じ、あるいはほぼ同じ問題が出てくれる事もあるので、一旦は丸覚えで。
あとは他の「良く出るけど苦手なジャンル」を優先して良いんじゃないかと思います。
- 道具の把握形態において、編み棒と同じ手の構えをとる道具はどれか。
- スプーン
- 千枚通し
- つまようじ
- 筆
- 包丁
かなりマニアックな問題だと思います。
それぞれの物を持つ所を想像してみて、近い物を選んでも良いかと。
一応、分類としては以下のとおり。
編み棒:握力把握系(示指伸展型)
スプーン:中間把握系(三面把握-亜型I)
千枚通し:握力把握系(示指伸展型)
つまようじ:精密把握系(指尖把握)
筆:中間把握系(三面把握-標準型)
包丁:握力把握系(握力把握-標準型)
…ですが、文字にされると意味不明に近いです。
NOMAハンド・ラボ|参考資料の絵も見ればまだイメージは出来るかな?
という事で、答えは2です。
- 陶芸の作業工程において粘土の水分量を均一にするために行うのはどれか。
- 荒練り
- 菊練り
- 施釉
- 手びねり
- 天日干し
粘土は保管しているうちに端のほうと中のほうの水分量の違いで硬さが均一でなく なってしまうので、まずはそれを均一にするための荒練りを行います。(陶芸のすすめより)
菊練りと迷う所ですが、菊練りの目的は、粘土の中に含まれている気泡を完全に外に追い出すことです。
施釉はそのまま、釉薬を施すこと。 器に水が染み込むのを防いだり、汚れにくくしたり、器の強度をあげたり、装飾のために使われています。(【陶芸入門】釉薬の作り方~特徴や種類、選び方のポイントより)
手びねりは電動ろくろを使わずに、土を指先で伸ばしながら成形する方法。土で作った紐を積むなどしながら器の形を作っていく。(陶芸体験の初心者は手びねりがおすすめ!作り方や電動ろくろとの違いを紹介より)。
ややこしいのが天日干し。
調べてみたのですが、陶芸の工程において天日干しはあまり出てこなかったです。「焼いた際のひび割れ防止には天日干しをする(素焼き前の 天日干しより)」との記述もありますが、一方では「乾燥は湿度80%温度40%程度の日陰で、1週間ほど時間をかけてゆっくり行う(陶芸のすすめより)」との記載も。
どちらにしても乾燥が目的ではありますので、問題文の内容とは違います。
よって答えは1。
よければご覧ください!
全て無料です!!

過去問題
-
17 歳の女子。半年前からダイエットを始め、最近、極端な食事制限をするようになった。身長は 156 cm で体重は 46 kg から 32 kg に減少した。学校で嘔吐して倒れて、その後歩行困難となったため救急外来を受診した。精神科を紹介されて入院となり、精神科作業療法が処方された。
導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか。
- 料 理
- 屋外スポーツ
- 集団対抗ゲーム
- 陶芸の花瓶製作
- スタンプ模様の革細工
摂食障害と思われる患者に対し、当初から食事に関連する活動である「料理」は不適切。
一時期は歩行困難となったレベルであるため、身体的負荷の高い「屋外スポーツ」も初期には望ましくない。
導入初期は他者との接触が必要な「集団対向ゲーム」よりも、個別の活動が望ましい。
「陶芸」は作成から完成までやや長期的な製作工程を要するため、その場で完結する「スタンプ模様の革細工」が最も適切である。
よって答えは5。
- 手指の巧緻性向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- 陶芸の菊練り
- 籐細工の編み込み
- マクラメの平結び
- 木版画の摺り
- 木工の鋸挽き
「陶芸の菊練り」は手関節付近で土を強く練る行為であり、「木工の鋸挽き」は鋸を握りこんでいる。指の巧緻性には関わらず、主に上肢の筋力増強に関わると考えられる。
「木版画の摺り」も手指や手関節は固定して押し付けている。肘や肩などの可動域や上肢の筋力の向上が期待できる。
主に指先の細かい動きを要求されるのは「籐細工の編み込み」と「マクラメの平結び」である。
よって答えは2と3。
各工程のイメージができない場合は動画などでチェックしておこう。
菊練り
籐細工の編み込み
マクラメの平結び
摺り(動画4分頃)
まとめ
- 物品や工程に関する問題はかなり少ない
- 活動自体のイメージができるようにしておこう
- 疾患や各ステージ、段階の特徴に応じたものかを考える
- 国試で想定される活動の特性を知っておこう
参考文献
NOMAハンド・ラボ|参考資料陶芸体験の初心者は手びねりがおすすめ!作り方や電動ろくろとの違いを紹介